ネタバレ無し！映画「凱里ブルース」のあらすじ・見どころを紹介！

今回は日本では2020年6月公開で話題となった中国の映画「凱里ブルース」を紹介していきます。

ストーリーのネタバレは一切ありません！

こんな方にオススメの記事です！

「凱里ブルース」をまだ見たことがなくて、”あらすじ”を知りたい方

「凱里ブルース」を見ておらず、”ネタバレなし”で作品の魅了を知りたい方

もう「凱里ブルース」を観たが、改めてその魅力にもっと触れたい方

ゴマフリーダム

今日は映画「凱里ブルース」をネタバレなしで紹介します。
中国本土では2015年に話題になって国内外の数々の賞を受賞した作品で、この記事を読めばきっと見てみたいと思うはずです。

ごまこ

テレビCMで宣伝していて映画好きの間ではSNSを中心に話題になっていました。
独特の空気感がCMを通しても印象的でした。

あらすじ
ネタバレ無し！見どころ紹介
まとめ

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あらすじ

物語の舞台は中国の険しい山々に囲まれた田舎の町、凱里(かいり)です。

９年の刑期を終えて帰郷したチェン・シェンは小さな診療所に勤務し、凱里に暮らす人々を診察しながら生活していました。

またチェン・シェンは同じく凱里で暮らしていた町でフラフラと生活する兄弟との確執に悩みながら日々暮らしていました。

しかし兄弟の息子で、可愛がっていた甥が他の町に連れ去られたことをきっかけに、チェンは甥を連れ戻すために旅に出る決意をします。

旅に出る決意をするチェンに、同じく診療所で働く老齢の女医は思い出の品を託します。

女医はかつての恋人に返してほしいと思い出の品を託し、チェンは旅を始めますが..

ネタバレ無し！見どころ紹介

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中国の次世代を担う監督の初長編作品

本作は中国第８世代の天才と称されるビー・ガン氏による初の長編作品です。

当時26歳の監督による作品とは思えない映像美の完成度、斬新さに世界を代表する映画監督も多くのコメントを寄せています。

ビー・ガンはこの先二十年間の映画界を牽引する監督の一人である。
-ポン・ジュノ (「パラサイト半地下の家族」「グエムル-漢江の怪物-」映画監督)

驚くべき処女作
-ギレルモ・デル・トロ (「シェイプ・オブ・ウォーター」「パシフィック・リム」映画監督)
凱里ブルース公式HPより

また、第2作目となる長編映画「ロングデイズ・ジャーニーこの夜の涯てへ」は世界的な評価を得ており中国のみならず世界の映画界をけん引する天才となっていくことでしょう。

今後のビー・ガン氏の活躍・中国映画の未来を理解していく上でも、本作は見ておくべきだと思います。

ごまこ

中国の映画は時間の流れや撮影方法が独特です。
そのなかでも「天才」と称される監督ビー・ガンさんのこれまでの評価を知るだけでもおもしろそうです。

ゴマフリーダム

そういってもらえると僕もうれしいです。
いま中国の先頭を立つ天才がどんな光景を見せてくれるのか。
見逃せないです！
引き続き見どころをネタバレ無しで紹介していきます！

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被写体・音・セリフ、その全てが美しい

描かれているものは中国の田舎町と汚れた景色、疲れ切った大人や生活音です。

暗いトーンになりがちな被写体が多いにも関わらず、これらの調合比は絶妙です。

画面に映るもの、音、詩のように紡がれるセリフなど、見た人が五感で感じるもの全てが組み合わさることで、その全てが詩のようにただひたすらに美しいです。

映画全編、どこを切り取っても絵になります。

中国の山間部の生活、そしてビー・ガン監督の独特の映像世界を肌感覚で感じ取ることができることでしょう。

必見！独特のカメラワーク

固定カメラを水平方向にゆっくりパン振りする、歩く登場人物と並走する映像など、独特のカメラワークによって周囲の景色と生活をとらえることで、知らないはずの中国山間部での生活の空気やスピード感が伝わってきます。

監督ビー・ガン氏が故郷の凱里を描く上での細部のこだわりを強く感じることができると思います。

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過去の天才から受け継がれる撮影技術

部屋の鏡や原付バイクのミラー越しの人物の描写は監督スタンブリー・キューブリック氏(「シャイニング」「2001年宇宙の旅」)の撮影技法を彷彿とさせられます。

中国第８世代の天才と称されるビー・ガン氏ですが、たゆまぬ努力と映像探求によって辿り着いた境地であることが過去の映像作品を知っている方ほど感じられるのではないでしょうか。

ごまこ

おもしろそうですね！
今週末はおうちで「凱里ブルース」を見て、おとなの時間を楽しみます。

ゴマフリーダム

すでに観た人もこの記事で新しい発見があればうれしいです。
中国の生活からにじみ出る独特の空気も含めて絶対楽しめると思います！